卒業生K.E.さんにインタビュー!

事務局:
今日はわざわざありがとうございます。卒業生の方にお聞きしたことを、現在、学校に行っていないことで、いろいろと悩んだり考えたりしている後輩達に伝えたくて、今回お願いいたしました。どうぞよろしくお願いします。

卒業生K.E. (以後K.E.):
生徒として在籍中は本当にお世話になりました。ありがとうございました。私が在籍している当時のこと、今思っていること、感じていることなどが参考になればうれしいです。よろしくお願いします。

事務局:
それでは早速なんですが、まず、生徒として在籍していて良かった点を教えていただけますか?

K.E.:
はい。学校に行っていない同じような境遇の人が来ていたから、周りの目をそんなに気にしなくてすんだことは良かったです。みんな、何かに対して悩んでいるのだと思うと、しんどく感じているのは自分だけではないという安心感のようなものがありました。当時は個別ブースでの授業だったから勉強に集中できたし、適度に人の気配を感じることができて私は安心でした。1対2の授業で、先生とも話しやすかったことも良かったと思います。

事務局:
なるほど。自分だけではないと思えたことは安心できたのですね。他にはどんなことが良かったですか?

K.E.:
そうですね。T先生と出会えたことは大きかったですね。それ以外のスタッフの先生方も本当に個性豊かで(笑)出会えたことは良かったと思います。

事務局:
スタッフは本当にいろんな人がいますからね(笑)でもそれも良かったのですね。
しかし、そうは言っても、やはりしんどい事も多かったと思いますし、嫌だった事や困った事なんかもあったと思います。スタッフとしてはなかったらいいと思うのですが、正直にお聞きします。通っていて嫌だった事や困った事などがあればお教えいただけますか?

K.E.:
確かにそれも全くなかったわけではありませんね。学校や社会の中にいる時と違って、私は自分の弱い部分、弱っている姿をある程度、ありのままにさらけ出して通っていたんですね。自分を作らなくて良いのは楽であり、安心もできたのですが、逆にその状態でスタッフの先生方に自分の気持ちが分かってもらえない時は、弱っている姿をさらけ出している分、とても辛かったし、どうしていいかわからないくらいしんどかったです。

事務局:
その時はどのようにして乗り越えていかれたのですか?

K.E.:
しばらくは我慢をして通っていました。「私が間違っているのかな…」と思って。
でも、耐え切れなくなってT先生に相談しました。「しんどい事をよく言ってくれたね。しんどい思いをさせてしまってごめんね。」と言ってもらい、安心しました。その後、スタッフの先生方で色々と話し合われたみたいです。しばらくの間、私は休んでいて、復帰した時は通い辛さが全くなかったわけではありませんでしたが、何とかまた通うことが出来ました。

事務局:
他にも嫌だった事や困った事はありましたか?

K.E.:
授業を見てもらっていないスタッフの先生と話す機会があまりなかったのは残念でした。もっといろんなことを話してみたかったし、聞いて欲しかったのですが、その機会がなかなかなかったです。みんなで仲良く話をしている光景を見かけるのですが、最初はなかなかその輪の中に入れなかったので、他の人とも話せなかったです。ある程度元気になって、みんなの輪の中に入ることが出来て、やっと少し話せるという感じでした。

事務局:
なるほど。輪の中に入るのにすごく勇気もいるし、授業を受け持っているスタッフが少し声をかけて一緒に話をできるようにしていれば良かったのですね。すみませんでした。

K.E.:
いえいえ。今考えると、その時声をかけてもらっていても、あまり話せなかったと思います。やはり、ある程度元気にならないと難しいのではないかと思います。でも、輪の中に入りたい気持ちがあったのも事実…。難しいですね(笑)

事務局:
ありがとうございます。K.E.さんが通っている時に、特に気をつけて過ごしていた事は何かありましたか。

K.E.:
精神的にすごくしんどい時は無理だったけれど、ある程度元気になってきたら、自分で一日のスケジュールを考えて計画的に過ごすようにしました。もともと学校へ行っていない分、だらけようと思ったらどこまでもだらける事ができるので、それは常に気をつけていたんです。それから、将来的に何か役に立つかもしれないと思って、勉強の基礎はていねいにきちんとやりました。

事務局:
自分なりに社会に出るために必要なこととして、計画的に過ごすようにしていたのですね。それでは、最後に、今、まだ悩んでいる人、これから歩みだそうと思っている人へメッセージをお願いいたします。

K.E.:

今、「しんどい…」と感じている人は、もしかすると、真っ暗なトンネルの中にいる気分かもしれません。私はそうでした。どこへ向かえばよいのか、抜け出せるのかも分からず、ただただ立ち尽くして動けない日々を過ごしました。でも、大丈夫。絶対に出口はあります。私は、家族や信頼できるスタッフの先生の理解と支えによって自分の足で一歩ずつ抜け出すことが出来ました。一歩踏み出すことは勇気のいるもので、道も決して平坦ではありません。また、トンネルを抜け出せたからと言って、それがゴールではないのです。むしろスタートであるかもしれません。一度、社会から離れ、そこから再び社会の中に戻り生きていくことは楽しいことばかりではありません。しんどいと感じることも多いでしょう。でも、悩み苦しんだ経験、そこから得たもの、失ったもの、全てが自分の血となり肉となっています。大丈夫。あなたはきっと動き出せます。元気になれます。胸を張って生きてください。そしてあなたが本当に元気になった時、今度は周りにいるしんどそうな人のために、あなたができる何かをしてあげてください。

事務局:
ありがとうございました。