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ゴールデンウィークが終わったこの季節は、子どもたちにとってどういった時期でしょうか。
4月から学校は新年度が始まり、新しい学年になります。それにともない、先生、クラスメイト、教室、学習内容、部活での立場などなど、数え切れないほど変化があります。
中学、高校と進学するときはさらに大きな変化がありますし、家庭の事情で引っ越し、転校を経験するお子さんもいるかもしれません。
こうして考えてみると4月というのは、大人が考えている以上に、子どもたちにとって難しく心身ともにくたびれる一ヶ月なのかもしれません。
そうした4月の一ヶ月(実際は3週間あるかないかでしょうか)の間に学校でとても嫌な経験をしたらどうなるでしょうか。いじめられたり、みんなの前で大失敗をしてしまったり、勉強にまったくついて行けなかったり。
子どもたちはきっとそれでも、頑張って学校に通おうとするでしょう。
もうすぐ連休だから、それまでの辛抱だ・・・。あと少しでゴールデンウィークだ、もう少しもう少し・・・。そんな風に想いながら頑張って4月を乗り切ったとします。
そうしてようやく迎えたゴールデンウィークのはずです。ほっと一息つくことができて、せいぜい一週間程度ですが、学校の悩みから解放されて、安心して暮らせます。
しかし休んでいる内に、心のどこかでこんな想いが芽生えてくるはずです。
「学校に行かなくてもいいとなったら、こんなにも毎日安心して暮らせるんだ。」
「それなのに、あともう少しで学校が再会する・・・。またあのしんどい毎日に戻らなきゃいけないのか・・・。」
本人がこのように考えていなくても、身体のほうに反応が出るかもしれません。おなかが痛くなったり、微熱が出たり。
ゴールデンウィーク期間中に身を以て実感してしまったのです。
4月から学校に行っている間は、本当にしんどかった。それなのに連休で学校に行っていないだけでこんなにも心身の負担が減るのだと。
そうなると連休も終わりに近くなって、「明日から学校に行きたくない」とお父さんお母さんに訴え出すことになります。
順を追って考えると、ゴールデンウィーク開けから不登校になることは、めずらしいことではありません。保護者の方にとっては突然と感じることでも季節を考えれば、当然のタイミングとも言えます。
ゴールデンウィークに関する投稿は今回で終わりですが、最近になって学校に行けなくなった子どもたちは、決して連休で怠け癖がついたわけではないはずです。
4月という、子どもたちにとって負担のかかる時期を乗り越えたとき、もう一度学校に向かおうとするエネルギーが切れてしまったのだということ。
そして、他の人が当たり前に出来ていることでも、今その子にとっては、どうしても出来ない状態なのだということ。
このことを踏まえてお子さんの様子を見守っていただければと思います。