新年度を迎えたみなさんへ

4月7日、あるいは10日。ほとんどの学校が入学式や始業式を迎えますね。

みなさんは、どのように新年度をむかえたのでしょうか。

学校に行くのが、「しんどい」という人にとっては、この季節はつらい思いをするかもしれません。

落ち着かない気持ち、不安な気持ちでいっぱいかもしれません。

学校に行けていない。いろんなことが自分の思うようにいかない。

心細くなるのは当然だと思います。

そして、それを自分の心の中にため込まないでほしいとも思います。

お父さん、お母さん、学校の先生、だれでもいいのです。

今、とっても不安だ。怖いんだ。つらくてイヤな気持ちなんだ。

そのことを誰かに伝えていいのです。

もし近くに自分の気持ちを伝えられる相手がいなかったら、私たちのところに来て下さい。

いつでもお待ちしています。

通信制高校へ通う。何のために?

通信制高校やサポート校へ通うもう一つの意味

 

あなたは「なぜ高校をくらいは卒業をしたい」のですか?

 

これについて、はっきりと答えが出ましたか?

卒業できたらうれしいと思います。
小学校や中学校に行けなかったのなら、その喜びはより大きくなると思います。

しかし、私は何でもいいから卒業すれば良いとは思っていません。それは髪の毛ほども思っていません。なぜなら、卒業することは、一つの目標にすぎないからです。

 

小学校に通えなかった、中学校に通えなかった、でも、高校に通えた、というのが全日制の高校であれば、すごく良くがんばったんだねと、言ってあげられるのです。勘違いをしないでください。「全日制」だからいいのではありません。全日制に通えたから良くて、通信制がだめといっているのではないのです。そんなことではありません。

 

では、何なのかということなのです。

 

通信制高校を卒業したあとの進路を考えたとき、大学、専門学校、就職のどれをとっても、毎日、通わなければならないことは、はっきりしているのです。しかも、どれをとっても人間関係が発生します。

 

今まで毎日通うことが事情でなかなかできない、人間関係も通えないからうまくできないという方が、いきなり毎日通い、人間関係もうまくやっていく、ということには、あまりにもハードルが高すぎると思うのです。ハードルと言うよりは棒高跳びくらいのことになってしまうと思うのです。

それで、全日制だからというのではなく、毎日通う、その練習をしたのだということに、よくがんばったね、と言ってあげられるということなのです。

 

だから、通信制高校の週1日や月に1日コースで卒業資格が取れるのは、確かに利点も多いのですが、通信制高校に週5日コースで通ったり、週1日コースでも質問に行ったりすることは、卒業したあとの進路のためには、とても重要なことなのです。

 

通信制高校に毎日通うことができない場合は、サポート校を利用することもいいでしょう。少し費用がかかりますが、練習にはなります。

 

小中学校に通えなかった方にとって、通信制高校に通うことの意味は、単に卒業資格を取るためではななく、実は、卒業後の進路選択のための練習の場と考えて通うことにあるのだと私は思っています。

そうでなければ、高卒の学歴をとっただけで、動けないままになってしまうことになるのです。

 

というのは、高校を卒業してしまうと、そういう練習の場はほとんどないに等しい状態になっていまうからなのです。中学校には高校があります。しかも通信制高校という仕組みがまだ残っているのです。

 

ところが、高校を卒業すると、もう大学、専門学校、就職、どれをとっても通うための練習の場として考えることは難しいのです。通いたくて通っている、働きたくて働いている、だから、練習は出来ないのです。

 

通信制の大学がありますが、これは通信制高校とは意味が違います。本当に通う時間がない方が通信教育で学問をするためのものです。ですからスクーリングも通信制高校と同様にありますが、そこでは自分の意見を言うことも求められますし、一般の大学生として扱われるので、特別な配慮も何もありません。

 

ですから、無理をしてはいけませんが、通信制高校を上手に使って、高卒資格をとるだけでなく、卒業後のために、できるだけ多くの日数を通う練習をしていくことができれば、通信制高校もたいへん有意義なものとなると思います。

うまく使って楽しい高校生活にしてほしいですね。

 

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

「せめて高校くらいは出ておかないと…。」

あなたはなぜ通信制高校に行きたいのですか?

 

私は中学生や高校を中退しようとしている生徒から、「通信制高校に行きたい」と相談を受けたときに必ず次の質問をします。

 

「どうして高校に行きたいの?なぜ、高校を卒業しておきたいの?」

 

あなたは、これに答えられますか?
あなたの答えはどのようなものですか?

 

中学3年生は必ず進路の問題に直面します。
また、いったん、高校への進学を決めて、高校に通い始めた生徒も、続けられなくなると、高校をやめるかどうかという問題に直面します。

どちらも不登校の子ども達にとってはたいへん苦しい問題です。
それでも、私はなぜ高校に行くのかということを、必ず生徒本人にもご家族にも問います。

 

この答えがたいへん重要なのです。

安易に考えてはいけないのです。

 

あなたはどう答えますか?
ここから先を読む前に少し考えてみてください。

 

「せめて高校くらいは出ておかないと…。」と思いませんでしたか?

 

そう思った方に質問です。

 

なぜ、高校くらいは出ておかないといけないのですか?

 

考えてみてください。
どうして高校くらいは出ておかないといけないのですか?
その理由は何ですか?

とても重要な問題です。
しっかりと考えてみてください。
このことについては、重要な問題なので、また、次回に細かくお伝えしたいと思います。

 

もし、よろしければ、この答えについて、コメントをお書きください。
公開するのは避けた方がよければ、公開いたしませんので、安心してコメントしていただければと思います。また、この答えをコメントとして書いてくださった方には、たいへんささやかですがプレゼントをご用意しています。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

通信制高校

通信制高校の功罪

 

通信制高校が不登校生の学校に通いたいという思いを満たしてくれるようになって、ずいぶんと時間が経ちました。

 

最近は、通信制高校に「週5日コース」というのがあり、ほぼ全日制高校とかわらないだけの日数・時間数を通うコースもあり、結構な人気になっています。

 

なんにせよ、通信制高校のおかげで多くの子ども達が「学校に通うこと」ができるようになり、自信もつき、社会に出て行くことができて、本当に良かったと思っています。

 

私のところでは、今も通信制高校に通ってもらいながら、卒業後の進路を一緒に考え、社会に送り出すことを続けています。学校に通えなかった子ども達が、通信制高校に通い、友達ができ、そして、自分なりの進路を見つけて社会に出て行く姿を見ていると、本当に通信制高校という仕組みがあって、よかったと思います。

 

しかし、そうでないこともどうやら多々あるようなのです。

 

少しここで考えてみたいことがあります。

それは「出口」の問題です。

 

不登校生や学校に通いにくい生徒の進学先として、通信制高校は確実に受け皿になってくれています。

しかし、子ども達も保護者の方も卒業時点での進路をどのくらい意識して入学しているのだろうかということが、疑問として残るのです。

 

さまざまな理由で小中学校に通えなかった子ども達にしてみれば、学校に通うだけでも精一杯なのですから、そんなことを考える前に、まずは通うことに慣れることだけでもできるようになればいい、ということもあるでしょう。

 

それは、私も通信制高校に在籍している生徒を今もお預かりしているので、十二分に承知しています。

ですから、それを承知の上で、それでも通信制高校の卒業ということを考えてみたいのです。

 

通信制高校全体の卒業者の進路の40%近く(平成27年度)が大学にも専門学校にも行かず、就職もしていません。通信制高校では卒業生の5人に2人は進路がはっきりしていないことになります。

 

これを聞いて、どう思いますか?

 

全日制高校の卒業生全体では大学・専門学校にも行かず、就職もしていない生徒は4.4%ですから、一桁も違います。このことは学校選択の時には、ほとんど考慮されていないことなのです。

 

このことをこれから少し考えていきたいと思います。

また次回、続きをお話したいと思います。

 

長くなりました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

第一回高卒認定試験を受験された方へ

先週は高認試験でした。受験された皆さま、お疲れ様でした。
暑い中の試験が終わって、皆さま一息ついてほっとされているのではないでしょうか。

第一回試験の結果の通知は8月30日とされていますので、あとは通知が届くまでは、のんびり過ごされる方もいらっしゃるでしょう。

また受験された方の中には、インターネットで、解答速報などを調べて自己採点されている方もいらっしゃると思います。そうした方も、結局は合否の確定を月末まで待たなければいけませんね。

ここで少し注意していただきたいのは、11月に実施される第二回高認試験の願書出願期間が9月1日から9月15日であることです。つまり正式な結果通知が発送された翌日から、2週間しか出願期間がないことになります。

もしも第一回試験で必要科目に合格できなかった場合、多くの方は11月の第二回試験も受験されると思います。そのことを考えると、8月30日以降に結果通知を受け取って、不合格だったことを知ってから慌てて第二回試験の出願準備をするのではなく、余裕をもって8月中から少しずつ準備をしておくと安心です。

写真や公的書類に単位修得証明書など、もし準備に手間がかかりそうなものがあれば、あらかじめ入手の計画を立て、場合によっては8月中に行動を開始しておくと良いでしょう。またすでに7月1日から受験案内(出願書類同封)が各所で配布されていますので、早めに入手しておきましょう。

もちろん今回の試験で一発合格となれば言うことはありませんが、たとえば1科目だけ不合格だった場合もあり得ます。

無事に合格していたなら無駄になってしまう作業ですが、11月の第二回試験を受験しなければいけなくなったときのことを、今のうちから頭の片隅にとどめておいて欲しいと思います。

高認試験に向けて。

8月3日、4日はいよいよ今年度の第一回高卒認定試験ですね。受験生の皆さんは合格目指して、是非頑張って下さい。

 

夏の一番暑い時期ですが、自分の将来に向けて大切な二日間になると思います。しんどい時は高認試験の先にある、それぞれの目標を思い起こしてなんとか踏ん張りましょう。

 

今回がダメだったとしても、すぐに第二回の試験を11月に受験することが出来ます。たとえ自信がなくても、次回の試験に繋げるために粘り強く試験に取り組むことが大事になると思います。

 

受験生の皆さんが、努力した成果が出るように、願っています!

 

8月の高認試験、当日気をつけることは?

さて、7月も半ばになりましたが大阪府では連日の暑さが続いています。今年の夏も暑くなりそうで、今から心配です。

さて8月3日、4日は今年度の第一回高卒認定試験がありますね。受験される方は勉強の追い込みの時期でしょうか。あと一息、合格目指して踏ん張って下さいね。

さて、私たちも毎年高認試験の様子を見に会場まで行くのですが、真夏の一番暑い時期に実施されるために、色々と大変な思いをします。とりわけ会場に着くまでの暑さが応えます。

大阪では今年も、『エル・おおさか(大阪府立労働センター)』で実施される予定ですが、ビル街にある建物ですので快晴の日はかなり暑さを感じます。昨年も谷町線の天満橋駅から歩いたのですが、それだけで汗びっしょりでした。

各県それぞれの会場によってアクセスのしやすさに違いはあるでしょうが、時期が時期だけにずいぶん汗をかくと思います。そうした状態から試験終了まで、冷房の効いた部屋に何時間もいることになります。今度は逆に寒さを感じるかもしれません。

集中して試験を受けるためにも、タオルを持って、気になる人は替えのシャツを一枚カバンの中に入れておくのも良いかもしれませんね。

暑さ対策と言えばしっかりと水分補給をすることも大切です。実はこれまでにも、試験時間中にもかかわらず会場を後にする方を見たことがあります。体調不良だったのでしょうか。保護者らしき方に付き添われて、随分としんどそうでした。

自分は健康だから大丈夫などと過信せずに、きちんとペットボトルや水筒を会場に着く前に準備して、間違っても熱中症などにならないようにこまめに水分補給をして下さいね。

学校との関係について その3

さて、保護者の方としては、学校側が子どもに対して何をしてくれるのか、してくれないのかを知りたいはずです。また子どもが学校に行けていない間に、最低限これだけはしておいたほうが良いこと、今後の進路や内申点のことについてできるだけ教えて欲しいと思うはずです。

もしそういった難しい話を学校の先生と話されるときは、きちんと保護者の方が先生と話し合われた方が良いでしょう。せっかく先生がお家に訪問してくれたのだから、生徒も顔を見せるというのはおかしくはありませんが、かといって進路や勉強のことも全て生徒本人が窓口となり先生から聞いておきなさい、というのは難しいと思います。

そもそも生徒本人が先生に対してもどこか後ろめたさを感じている場合がありますし、萎縮して本当に聞きたいことを聞けないかもしれません。色んな気持ちで頭がいっぱいで、将来の進路のことまで頭が回らないこともあります。

保護者の方にできることのひとつとして、子どもの代わりに学校との連絡役になり、復学や進学を目指して具体的にどうしていけば良いのか、学校側は何をどこまでしてくれるのかを、できるだけ把握しておくことがあります。またお子さんが中学生であるなら、高校進学に向けて内申点の相談を学校側としておく必要があります。

学校によっては、通学していない以上内申点をつける訳にはいかないと言われるかもしれません。しかし別室で定期テストを受けたり、提出物だけでもしっかり提出すればいくらかは内申点を考慮してくれる学校もあります。全日制の高校への進学を考えるなら、各学校が不登校生の内申についてどのような対応をしてくれるのかを学校の先生に聞いておくことが必要です。

いずれにせよ不登校になった場合、学校と連絡を取り合うというのは気持ちの上でも楽な作業ではありません。

時には学校以外の第三者に相談したり、愚痴をこぼしてみることも大切なことかもしれませんね。

学校との関係について その2

前回に続けて不登校となった時の学校との関係についてです。

このテーマを考えるとき、どうしても無視できない要素があります。生徒個人と先生個人の相性の問題です。

もちろん理想としては、教師の側はどんな生徒に対しても良き教師であろうと努力をして、学生の側も担任の教師に信頼感を持っていて欲しいと思います。

しかし生徒と先生の間とは言え、やはり人間同士の関係なのです。先生もそれぞれ人格を持っています。どうしても、人として、「合う、合わない」、「得意不得意」。さらにいえば「好き、嫌い」、といった問題が出てきます。

クラスの一員として接しているときにはなんとかなっていても、不登校になったときは、教師と生徒(とその保護者)は一対一の関係になります。そのときになって「この先生イヤだな」、と感じる場面がはっきり出てくるかもしれません。

同じような内容を話していても、素直に納得できる場合もあれば、会話の相手によっては単なる皮肉にしか聞こえない場合があります。

話し方や仕草だったり、何気ない一言で不快になったりすることもあるでしょう。極端な話、その先生の外見がイヤなのだ、威圧感を感じてしまう、といったこともあります。

人として、頼りになる先生、ならない先生。相談しやすい先生、近寄りがたい先生。色んな先生がいると思います。

また担任の先生側からみても、「この生徒は苦手だな」、といったこともあるかもしれません。お互いに人間である以上、これはどうしようもない事だと思います。

 

これまで書いてきたことも大きく影響して、先生がどれだけやる気があって、色んな事を頑張ってくれても、結局は生徒の力になれない場合もあります。逆に生徒の側が先生にしてほしいことに、先生の側が十分に応えてくれないこともあります。

これは担任の先生個人の問題だけではないはずです。そもそも学校側としても、ひとりの生徒に対してできることには限界があるのですから。制度的な縛りや、職場でのルールや暗黙の了解、地域の特性。教育現場での人手不足なども近年は良く報道されます。

そもそもひとりの悩んでいる子どもに対して、私ならその悩みを綺麗に取り除いてあげられる、と考えること自体が周囲の驕りなのかもしれません。先生、学校、保護者のうちの誰かが頑張りさえすれば綺麗さっぱり解決するような、それほど簡単な問題ではないはずです。

結論としては、まわりの大人たちがきちんと連携を取りながら、それぞれができることだけはしっかりとする、これにつきると思います。そしてその中には子ども自身が何か行動を起こせるようになるまで、腰を据えて待つことも含まれるでしょう。

次回に続きます。

学校との関係について その1

不登校になったとき、学校や担任の先生がどのような対応をとってくれるかは、その時々違います。

多くの場合、学校に出席できない日数がしばらく続くと、担任の先生と電話でやりとりをして、その時々のお知らせや、課題のプリントなどを渡してくれるかもしれません。時には先生がお家まで、様子を見に来られることを希望されるでしょう。

ここまではどのような先生でもしていただけるかもしれませんが、ここから先で、違いが出てくるはずです。

そもそも、不登校になったきっかけが、個々のケースで異なります。クラスメイトと揉めた、いじめられた等の対人関係。家庭の事情が影響した。身体、こころの病気になった。また、保護者や学校はおろか本人自身も、なぜ学校に行かなくなったのかはっきり分からない場合もあります。

このようにそれぞれ学校に来ない理由も異なれば、生徒の性格もそれぞれ違い、家庭の側の姿勢も違う訳ですから、学校の先生としても、どのようにアプローチしていくのが一番良いのか、苦労するところかもしれません。

また実際にそれぞれの先生が不登校生に対して接する態度には、その先生の価値観やこれまでの仕事上の経験が強く反映されます。

ベテランの先生もいれば不登校生に接した経験の少ない先生もいます。不登校に対してじっくりと様子を見てくれる先生がいる一方で、あくまで学生は学校に登校するべき、というポリシーを持っている先生もいるはずです。

不登校生への学校の対応は、それぞれの生徒の事情と、対応する先生の姿勢に大きく左右されるため、マニュアル通りに進められるようなものではなく、個々の不登校生が学校の先生から受けられるサポートにはずいぶんと違いが出てきます。

次回に続きます。