学校との関係について その2


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前回に続けて不登校となった時の学校との関係についてです。

このテーマを考えるとき、どうしても無視できない要素があります。生徒個人と先生個人の相性の問題です。

もちろん理想としては、教師の側はどんな生徒に対しても良き教師であろうと努力をして、学生の側も担任の教師に信頼感を持っていて欲しいと思います。

しかし生徒と先生の間とは言え、やはり人間同士の関係なのです。先生もそれぞれ人格を持っています。どうしても、人として、「合う、合わない」、「得意不得意」。さらにいえば「好き、嫌い」、といった問題が出てきます。

クラスの一員として接しているときにはなんとかなっていても、不登校になったときは、教師と生徒(とその保護者)は一対一の関係になります。そのときになって「この先生イヤだな」、と感じる場面がはっきり出てくるかもしれません。

同じような内容を話していても、素直に納得できる場合もあれば、会話の相手によっては単なる皮肉にしか聞こえない場合があります。

話し方や仕草だったり、何気ない一言で不快になったりすることもあるでしょう。極端な話、その先生の外見がイヤなのだ、威圧感を感じてしまう、といったこともあります。

人として、頼りになる先生、ならない先生。相談しやすい先生、近寄りがたい先生。色んな先生がいると思います。

また担任の先生側からみても、「この生徒は苦手だな」、といったこともあるかもしれません。お互いに人間である以上、これはどうしようもない事だと思います。

 

これまで書いてきたことも大きく影響して、先生がどれだけやる気があって、色んな事を頑張ってくれても、結局は生徒の力になれない場合もあります。逆に生徒の側が先生にしてほしいことに、先生の側が十分に応えてくれないこともあります。

これは担任の先生個人の問題だけではないはずです。そもそも学校側としても、ひとりの生徒に対してできることには限界があるのですから。制度的な縛りや、職場でのルールや暗黙の了解、地域の特性。教育現場での人手不足なども近年は良く報道されます。

そもそもひとりの悩んでいる子どもに対して、私ならその悩みを綺麗に取り除いてあげられる、と考えること自体が周囲の驕りなのかもしれません。先生、学校、保護者のうちの誰かが頑張りさえすれば綺麗さっぱり解決するような、それほど簡単な問題ではないはずです。

結論としては、まわりの大人たちがきちんと連携を取りながら、それぞれができることだけはしっかりとする、これにつきると思います。そしてその中には子ども自身が何か行動を起こせるようになるまで、腰を据えて待つことも含まれるでしょう。

次回に続きます。

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